NHK大河ドラマ「青天を衝け」。タイトルの由来は?

青天を衝け
NHK大河ドラマ「青天を衝け」

2021年のNHK大河ドラマは渋沢栄一が主人公の「青天を衝け」(せいてんをつけ)。

主人公の渋沢栄一は、日本近代資本主義の父と呼ばれ、幕末から明治、大正、昭和の時代に活躍した人物です。

さて、ドラマのタイトル「青天を衝け」ですが、一見何のことやらわかりませんよね。

なぜこのタイトルなのでしょうか?

 

前回の大河ドラマ「麒麟が来る」も、どういった意味が由来となってタイトルになったのか、わからない人が多かったと思います。「麒麟がくる」の意味は?(2020NHK大河ドラマタイトル)

 

今回のタイトル「青天を衝け」も、どういった由来があるのか、一見分からない人が殆どではないでしょうか。

それではタイトルの由来を見ていきましょう!

 

青天を衝けのタイトルの由来は?

渋沢栄一が詠んだ漢詩から引用したもの。

 

その漢詩はこちら

「勢衝青天攘臂躋 気穿白雲唾手征」

 

意味は

青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾(つば)して進む」

※手に唾して…事に着手しようとして、勇気を奮い起こす(コトバンクより)

内山峡

内山峡(出典:NAVITAIME)

渋沢栄一が19歳ぐらいの時、藍玉を売るため信州へ行きます。その道中、現在の長野県佐久市にある内山峡で詠んだ漢詩の一節で、逆境に負けることなく突き進んだ栄一の人生とも重なると、このタイトルにしたんだそうです。(NHK公式サイト参照

 

漢詩については、なんと6歳のころより父(市郎右衛門)に読み方を習っています。そして漢詩を詠むことは生涯の趣味としています。

このタイトルの由来となった漢詩については、従兄であり、妻の千代の兄でもあり、また師匠でもある尾高惇忠(あつただ、又はじゅんちゅう)と諸国を巡り詠んだ詩を集めた「巡信紀詩(じゅんしんきし)」にあるそうです。

 

いかがでしたでしょうか?

2024年には新一万円札の顔にもなる渋沢栄一。これから、皆さんに馴染みある顔になっていきますね。

ちなみに、渋沢栄一はこれまで何度も、お札の肖像画の候補に挙がりながらならなかったは、ヒゲがなかったからだそうですよ(昔のお札は偽造防止の技術がまだ低く、髭がある方が偽造されにくかったそうです)

そんな渋沢栄一を演じる吉沢亮さんの演技に注目しながら、毎週「青天を衝け」を楽しみに鑑賞していこうと思っています。

 

以上「NHK大河ドラマ「青天を衝け」。タイトルの由来は?」でした。

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