えっ、震度7って!?
14日、熊本県の震源地で熊本で震度7を観測。マグニチュードは6.5と巨大な地震がありました。
ニュースをみて「震度7」の表示にかなりの人たちが驚いたのではないでしょうか?
いったい震度7とはどれぐらいの揺れなのでしょうか?また、震度とマグニチュードの違い、階級別の体感レベルを調べてみました。
震度7ってどれくらい?
震度階級の体感レベル
震度階級は全部で10階級(震度5と震度6に関しては弱と強があります)
- 震度0 地震だけど体感できない
- 震度1 座っているとかすかに感じる人もいる
- 震度2 大半の人が気が付くレベル
- 震度3 動いてなければほぼほぼ気が付く
- 震度4 電灯などの吊り下げ物が大きく揺れる
- 震度5弱 固定されてない家具が動く。本棚の本が落ちる。
- 震度5強 捕まらないと歩けない。ブロック塀が崩れることも。
- 震度6弱 立っていられない。ガラスが割れることも。
- 震度6強 這わないと動けない。木造建築だと倒れることも。
- 震度7 激揺れ。コンクリートの建物でも倒れることも。
今回の熊本地震は「震度7」で、震度階級最高レベル。とても激しい揺れだったことがわかります。
震度とマグニチュードの違い
地震が起こると、よく「震度〇〇」「マグニチュード〇〇」という言葉が聞かれると思います。
震度とマグニチュードって、どう違うのでしょうか?
- 震度 ・・・観測場所の揺れの大きさ
- マグニチュード・・・地震自体の規模・エネルギーの大きさ
例えば今回の熊本地震でみてみましょう。
震度の場合、熊本では「7」でしたが、震源地から少しはなれた福岡では「3」と違います。
しかし、マグニチュードは熊本でも福岡でも同じ6.5。熊本地震自体のエネルギーの大きさを表すため値は一つなのです。
また、マグニチュードが大きいからと言って必ず震度も大きくなるとは限りません。
それは、マグニチュードが大きくても震源が深い場合は、地表の近くでは揺れがが小さいからです。逆にマグニチュードが小さくても震源が浅く近ければ、震度が大きいことになります。
「震度」と「マグニチュード」について、それぞれもう少し詳しく説明していきます。
震度とは
それぞれの場所で、揺れの大きさを表現する尺度が震度。
気象庁では、計測震度計という機械を使って揺れの大きさを測り、数字(計測震度)に変換した後、さらにそれを震度階級に変換して発表しています。
震度とは、もともと、地震動が人や建物に与えた影響を観察することでその地震の強さを推定しようとするもので、世界共通ではないんだそうです。
上記の計測震度計を用い、観測して、地震発生直後には速報することができます。
これに対し、外国で使われている代表的な震度階級(改正メルカリ震度階級など)は、地震による被害を詳しく調査してから発表するということが一般的なんだそうです。
マグニチュードとは
地震が発するエネルギーの大きさを対数で表した指標値、スケール。-2~12まで設定されています。
観測史上、一番マグニチュードが大きな地震は、1960年に起こったチリ地震でマグニチュードは9.5。
ちなみに東日本大震災はマグニチュード9。
一見、0.5だけの違いで大差がないような感じますが、マグニチュードが1違うだけで、エネルギーは32倍もの違いがあるのです。
マグニチュードの値による規模と様子
- -2~0.5 極微小地震 物が地面に落ちた時の振動程度
- 1.0~2.5 微小地震 大きな爆発があったレベル
- 3.0~4.5 小地震 震源が地表付近なら体感できるレベル
- 5.0~6.5 中地震 はっきり揺れがわかる
- 7.0~7.5 大地震 地表付近なら震度6か7レベル
- 8.0~8.5 巨大地震 関東大震災レベル
- 9.0~10 超巨大地震 東日本大震災(11年)、チリ地震(00年)、スマトラ島沖地震(04年)
- 10.5~11 絶滅級 隕石衝突説で過去に恐竜絶滅レベル。地球上の生物が絶滅レベル。
- 11.5~12 消滅級 地球自体が消滅レベル
まとめ
震度7とは、震度階級全10段階のうち最高レベルの揺れでした。
また、震度とマグニチュードとは違うもので、震度は計測する場所の揺れの大きさ、マグニチュードはその起こった地震自体のエネルギーの大きさでした。
今回の熊本地震は震源地は最高レベルの揺れで、規模としては中地震ぐらいの大きさだったことになります。
今回の地震を被災したみなさんが以前の暮らしに早く戻れることを祈り、この記事の終わりとします。最後まで読んでくださりありがとうございました。