プレバト才能ランキング(9月22日放送)俳句の紹介と、観た感想をお伝えします。
今回のプレバトランキング俳句のお題は、
「富士」「稲刈り」「案山子(かかし)」
でした。
今回のプレバト俳句ランキングの参戦者は、
・鳥越俊太郎・櫻井淳子
・本郷奏多・大野拓朗・馬場園梓の5名で、全員初登場です。
その中でも本郷奏多さんの句がとても良かったぁ~!
それでは順に俳句の紹介と番組の感想をお伝えしていきます。
プレバト!!俳句ランキングの結果は?
1位 本郷奏多
今回初出場の本郷奏多さん。「進撃の巨人」などにも出演しているイケメン俳優です。
今回見事才能アリの1位になった夏井先生絶賛の句がごちら
この句に関しては、先生の手直しはなく、「これはこれで味わいましょう」と先生。
晴天 → 富士 → 稲の波 の語順を絶賛。
読む人の頭の中に、なんとも雄大な映像の流れを想像させる、すばらしい一句でした。
2位 鳥越俊太郎
鳥越俊太郎さんは都知事選に出たことで注目を浴びましたね。
鳥越さんは京都大学卒のジャーナリスト。
この俳句ランキングでも、他の出演者から1位が期待されているようでしたが、62点で1位まであと8点と届かず、凡人という結果でした。
鳥越さんの句がこちら
先生が指摘したのはココ、「浮かぶ」の語句。
「亡き父の笑み」と書けば「浮かぶ」は必要ない語句、と。
「浮かぶ」の代わりに、父を偲ぶ言葉3文字を入れることができるよ、と先生。
その添削後の句がこちら
“富士ケ嶺に 亡き父の笑み 秋幾度”
なるほど、「秋が何回来たんだろう」とすることで、何年もの月日が流れているんだよ、と思わせるんですね。
「幾度」という言葉を使うことで、それぞれ読む人読む人によって、亡くなったお父さんの年月の長さを偲ばせる、というスゴイ技ですよね。
3位 大野拓朗
「とと姉ちゃん」で好演のイケメン俳優の大野拓朗さん。
大野さんは立教大学出身。
読売新聞で半年間エッセイを書いていたこともあるとのこと。
大野さんにも才能アリの俳句が期待されましたが、得点は60点で凡人の3位でした。
大野拓朗さんの句がこちら
凡人となってしまいましたが、夏井先生が言うには大野拓朗さんの句を「なかなかのセンス」と褒めました。
「さやけしや」と季語があるところに、
「高きに登る」という語句もひとつの大きな季語で、そこがまずかった様子。
「登る」→「目指す」にしていれば、才能アリ1位になっていたとのこと。
今後の出場で、才能アリへ大野拓朗さんに期待が持てます!
ちなみに「さやけし」の意味は「さわやかな気候、清澄な大気,見た目にはっきりし ている、あざやか」などで秋の季語です。
先生の添削後はこちら
“さやけしや 高きを目指す 子らの聲(こえ)”
季語を変えるために「登る」を「目指す」に簡単に変えれてしまうのは、やはりさすが先生ですねぇ。
★ココがポイント 聴覚に訴える表現を★
4位 櫻井淳子
4位の50点で凡人となったのは、櫻井淳子さんでした。
櫻井淳子さんの句はこちら
真ん中の句「青き富士に」が6文字になってしまいました。
俳句の鉄則として「中七」といって
極力字余り・字足らずにしない、と先生。
また、富士に「見張られて」と擬人化した部分には、
「凡人が擬人化に走ると俳句作った気になる」と、ガツン!
先生の手直しした句がこちら
“真青なる 富士の見張るや 稲雀”
ひゃ~、素敵な句だわ~。
同じことを言っているのに、言葉遣いや語順を変えるとこんなにも違うんだー、と感心しました。
★ココがポイント 語順で情景が鮮明に!★
5位 馬場園梓
残念ながら最下位才能ナシになったのはアジアン馬場園さん。
得点20点となった馬場園梓さんの句がこちら
この句に対して夏井先生はかなり「腹ただしい!」と。
「ワンピース」の部分が「まったく意味が分からない」「勝手に着てろ!」と厳しいお言葉。
先生の劇的添削後の句がこちら
“富士のもと 風の少女の ごと稲穂”
※「ごと」とは「~のような」という意味だそうです。
先生の添削で、「風に揺れる稲穂が、少女のように初々しく揺れる」と、オシャレ~な句に変わりました。
「揺れる」という言葉を入れなくても「風」を使うことによって、読む人に揺れるイメージを掻き立てる技がスゴイなーと感心しました。
★ココがポイント 比喩は丁寧に描く★
名人 昇格試験の結果は?
今回昇格試験を受けるのは、現在名人初段の梅沢冨美男さん。
梅沢冨美男さんの句がこちら
少し難しい感じも受けますが、夏井先生の査定はどうだったのでしょうか?・・・
結果は見事昇格で、名人2段となりました。
先生は、「かりがね 寒き」の部分がマニアックな季語で、よく勉強していると。
そしてこの語句が、ちゃんとこの句に機能して使いこなしていると、昇格のポイントにあげました。
唯一先生が直した点は、「あぜのかりがね」→「畦のかりがね」と漢字にしたこと。
すると、富士…、畦…、寒き…と俳句が立ち上がってくるのだとか。
以上で「プレバト(俳句)本郷奏多の富士山の句が素晴らしい!【2016年9月22日放送】」を終わります。
俳句ってホント奥深~いですね。それではまた、なうゲットで!