9月15日オンエアのプレバト!!(TBS系)の俳句、あなたは見ましたか?
今回のお題は、「京都」「中秋の名月」でした。
さて、芸能人の皆さんはどんな句を詠んだのでしょうか?
なうゲットが皆さんの句の感想をお伝えします。
出演者はこの5名
長山藍子さん
塩地美澄さん
パンサー向井慧さん
野村真美さん
Kis-MyーFt2北山宏光さん
俳句査定は、夏井いつき 先生です。
夏井先生のブログはこちら
夏井いつきの100年俳句日記
プレバト俳句 結果と評論
1位になったのは、パンサー向井慧さん。
初登場にして、みごと75点で才能アリになりました。
先生絶賛の一句がこちら
君の耳 ただ満月の 照らす音
向井慧 作
「照らす」というのは「満月」があるから本当ならば必要ない文字なのだけど、「音」を照らすところにギャップが生まれてアリだと先生。
先生が褒めた点は、初めに「君の耳」のアップから入った点。
君の耳の何と美しいことよ、と間近に君の耳があること、この美しい耳にはただ満月の照らす音しか入ってこないんだよ。となかなかの詩人だと絶賛。
まだ付き合って間もない恋人同士で月夜にデートするような映像が思い浮かぶロマンチックな詩です。
2位は野村真美さん。
結果は60点で凡人でした。
彼女の句はこれ
古都の夜 仏微笑む 月見酒
野村真美 作
私的には、お酒は仏さまが飲んでいるのか、自分が飲んでいるのか、よくわからないところが残念に感じました。
そして先生の添削後がこちら
“御仏も 月見酒せん 古都の夜”
御仏もの「も」を使うことによって、人間も飲んでいるに違いないとわかると先生。
3位は、長山藍子さんでした。
55点の凡人となってしまった句はこちら
重なりて 父母の面影 秋の月
長山藍子 作
先生から、考えないといけない点が2つあるとのことでした。
1点目は、「重なりて」の部分は「父母の面影」があるのため、不要であること。
2点目は、「月」が大きな秋の季語となり、「秋の月」という言い方は基本的にはしないそうです。
先生が直した句がこちら
“父母の 面影白し 月白し”
うーん、何と感想を述べればよいか、よくわからないです。すみません。
4位は、これまた凡人で、48点を獲得しt塩地美澄さんでした。
月光に 頬寄せ歩く 老夫婦
塩地美澄 作
先生からは、
「仲が良いって表現で、頬を寄せて歩く 肩を寄せて歩く」という表現は「最も凡人の凡人の凡人」という発想だと厳しいお言葉。
私の感想としては、映像をイメージするとあまり浪漫を感じない句かなぁと思いました。
先生が手直しした句がこちら
“寄りそうて 月光をゆく 老夫婦”
5位才能ナシlになってしまったのは、Kis-MyーFt2北山宏光さんでした。
得点は35点と残念な結果に。
名月や 文明開化に なに思う
北山宏光 作
色々こけてしまった句、と先生。
この句の中には映像というものが全然ないと評論。
先生の添削後はこちら
“月なにを 思ふ 文明開化の灯”
「灯」の一字を入れることによって確かに映像が浮かんできますね。さすが先生です。
プレバト(俳句)特待生昇格試験の結果は?
今回の特待生昇格試験は2名
ミッツマングローブさんとFUJIWARA 藤原さん
ミッツマングローブの結果は?
現在特待生4級のミッツさんの句はこちら
古都秘めて 慕う逢瀬の 月影よ
ミッツマングローブ 作
さて、昇格試験査定は・・・
残念ながら昇格はなりませんでした。
「逢瀬」という言葉にすでに「秘めて」「慕う」という意味合いが含まれ、無駄になってしまっているとのことでした。
先生の添削後の句はこちら
“水匂う 古都の逢瀬の 月影よ”
「水匂う」が鴨川など、京都の風情をイメージさせる句に変化。さすがは先生ですね。
FUJIWARA藤原の結果は?
つぎはFUJIWARA藤原さん。
彼は現在特待生名人初段です。
さて名人初段の句はどんなものでしょうか。
こちらがその句
名月に 包まれベビーカー 眠る
FUJIWARA藤原 作
さて、査定のほうはどうなったのでしょう・・・
残念ながらこちらも現状維持でした。
先生が手直しした句はこちら
“満月に 包まれ眠る ベビーカー”
なるほど、「満月」に変わったことで赤ちゃんを包み込むような温かみを感じられ、眠るベビーカーと語順を変えたことで「眠る」って誰が?と思わせ、「ベビーカー」と擬人化がするところがなんとも言えない趣向を感じられます。
以上、『プレバト(俳句)初登場のパンサー向井の句が素晴らしい!!【2016年9月15日オンエア】』でした。