地震はなぜ起きるのか?
地震が起きると「活断層」という言葉が出てくる。
活断層が地震の原因なのですが、いったい活断層とは何か?
わかりやすい!?解説で説明を。
地震の原因
地球は生きている!
地球の表面は、厚いプレート(岩盤)に覆われており、このプレートは10数枚に分かれていて、それぞれ違う方向に動いている。
(地球の内部にマントルというものがあり、それが対流しているため)
(マグマはプレートが裂けたところからこのマントルが噴出したもの)
このプレートには、大陸(たいりく)プレートや海洋(かいよう)プレートがあり、大陸や海をのせてゆっくり動いてる。
プレートは年に数センチずつ動いて、それぞれ違う方向に動くことで、ぶつかりあったり引っ張りあったりする。
「ズレ」や「ゆがみ」がたまり、ある時そのエネルギーが一気に解放されたときに大きな地震となる。
活断層とは
断層
地面をずっと掘り下げていくと最後は固い岩の層にぶつかる。
この岩の中にはたくさんの割れ目がある。
この割れ目は、通常はお互いしっかりかみ合っているが、これに「大きな力」が加えられると、割れ目が再び壊れてズレる。
このズレを「断層」と呼んでいる。
活断層
そして「断層」のうち、歴史からみて最近(数十万年前以降)繰り返し活動し、これからも活動すると考えられる断層のことを「活断層」と呼んでいる。
活断層の種類
断層には基本的に4つのタイプがある。
①正断層
②逆断層
③右横ずれ断層
④左横ずれ断層
・上の4つ種類のの断層のイメージ図
活断層の特徴
(1)一定の時間をおいて、繰り返して活動する
普段はじっとしてるが、岩盤には常に大きな力(ひずみ)がかかっている。
そしてこのひずみが限界に来た時に岩盤が破壊、断層に沿って両側が互いに反対方向にずれ動き、地震が起こる。
ひずみは一旦解消されるが、その後にひずみが蓄積され次の限界が来ると同じ現象が起こる。
(2)いつも同じ向きにずれる
活断層にかかる力のもとはプレート運動のため、活断層にかかる力も長期的には変わらない。そのため基本的には同じ動きが繰り返される。
(3)ずれの速さは断層ごとに大きく異なる
(4)活動間隔は極めて長い
日本は、しばしば直下型の大地震が起こるため、活断層が頻繁な印象を受けるが、これは日本に活断層の数が多いため。
1つの活断層による大地震の発生間隔は千年から数万年と非常に長い。
逆に、海溝型地震の発生間隔はこれよりずっと短い。
例えば南海トラフを震源とする地震の発生間隔は百年程度で、巨大地震(南海地震、東南海地震)を何回も発生させてきている。
(5)長い断層ほど大地震を起こす
日本にはプレートが4つも集中していて、断層も多く地震が多い原因となっている。
日本に住んでいる以上、地震が起きるのは必然と考え、普段からの防災対策が必要不可欠といえる。
そして、日本政府も活断層が多いということを念頭に「原発」のあり方をしっかりと協議していかなければならない。